布瑠の言(ふるのこと)と十種神宝(とくさのかんだから):古代の言霊が導く神秘の世界

霊魂の力を増大させる祝詞 十種神宝

このサイトでは、十種神宝に関する古代の言霊「布瑠の言(ふるのこと)」を詳しく解説し、その神秘的な力と意味を探ります。言葉に宿る力が古代から現代にどのように伝わり、神話と結びついているのかを知ることで、神秘の世界への扉が開かれます。古代の言霊の力を、ぜひ体感してみませんか?

言葉に力が宿る

 

 

言霊という言葉を聞いたことがありますか?

 

言霊とは、言葉に宿る不思議な力のことです。

 

辞書では、「言葉に宿っている霊的な力。

 

古代には、その力が言葉通りの出来事を引き起こすと信じられていた」と説明されています。

 

日本の古代の考えでは、言葉には実際に力があるとされていました。言(こと)と事(こと)は同じ意味だと考えられていたのです。

 

「良い言葉を使うと良いことが起こり、悪い言葉を使うと悪いことが起こる」と言われています。

 

つまり、言葉には物事を動かす力があると考えられていたのです。

お釈迦さまも言葉の力についてこう残す

意(おもい)は、諸法(すべて)に先立ち
諸法(すべて)は 意(おもい)に成る
意(おもい)こそは 諸法(すべて)を統(す)ぶ
けがれたる意(おもい)にて 且つ(かつ)かたり 且つ行なわば
ひくものの跡を追う かの車輪のごとく 苦しみ彼に従わん

 

意(おもい)は 諸法(すべて)に先立ち
諸法(すべて)は 意(おもい)に成る
意(おもい)こそは 諸法(すべて)を統(す)ぶ
きよらかなる意(おもい)にて 且つ(かつ)かたり 且つ行わば
形に影のそうごとく たのしみ彼にしたがわん

 

と残されています。

 

思いも大切であることがわかりますが、汚い心で語り行うと、苦しみが帰ってくる。
また、きれいな心で語り行うと、楽しみが帰ってくるということです。

 

日本の言霊は、語る部分「言」に魂を込めて、発しているんです。

布瑠の言

言葉に思いを込めることで、言霊となり、言葉に魂が込められ、凶事を引き寄せることになります。
布瑠の言(ふるのこと)は、十種神宝の絶大な霊力を呼び覚ます「言」になります。

 

この十種神宝を言にしたのが次の言葉です。

 

二通りあります。どちらが正解か分かりませんが、同じ言霊になります。

 

布瑠の言
『ひ ふ み よ い む な や ここのたり ふるべ ゆらゆらと ふるべ』

布瑠の言
『ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここのたり ふるべ ゆらゆらと ふるべ』

 

「ひふみよいむなやここのたり」と「ふとふたみよいつむゆななやここのたり」は、一から十であり十種神宝を意味しています。

 

『旧事本紀』に書かれているように、十種神宝とともに鎮魂法で用いられるこの「言霊」を唱えることで、死者が甦るほどの霊験が顕現されるとされているのです。

 

十種神宝大御名と同じく、鎮魂法において用いられる言霊になります。

 

布瑠の言(ふるのこと)その1

『ひ ふ み よ い む な や ここのたり ふるべ ゆらゆらと ふるべ』

YouTubeで音声を聞く

 

PDF形式の十種太祓

 

Word形式の十種太祓

 

私が普段、清めのお祓いで使っているのが、こちらの布瑠の言です。

 

 

布瑠の言(ふるのこと)その2

『ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここのたり ふるべ ゆらゆらと ふるべ』