情報の波に飲み込まれないために
私たちは、情報の波、忙しさの波に飲み込まれています。メディアからの情報は膨大で、変化も激しく、多くの情報が押し寄せてきます。社会に出れば、スキルの向上、営業、人間関係、ノルマの達成、勉強に塾、さまざまな出来事が次々とやってきます。
心の変化も外的要因によって変化していきます。心は疲れ、やがてうつ病にも襲われることがあります。精神的な開放は、安定剤だけではありません。今回紹介するのは、日本の古来より伝わる、人の霊魂を強くする祝詞です。音声も用意しましたので、聞くだけでもその効果を得られるはずです。
人生を豊かにワクワクしながら歩めるような情報提供ができたら良いと思い、十種神宝についてまとめてみました。
十種神宝とは、天照大御神と高木神(高御産巣日神)がニギハヤヒ命に授けられた「天璽瑞宝(あまつしるしのみずたから)」のことです。十種の神宝は「瀛都鏡、邊都鏡、八握劔、生玉、死返玉、足玉、道返玉、蛇比禮、蜂比禮、品物比禮」です。十種神宝には、死者も甦らせるほどの霊験があるとされています。
ニギハヤヒ命の正式名は天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてる くにてる ひこ あめのほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)です。また、以下のような多くの名で残されています。
- 天照國照彦天火明尊(あまてる くにてる ひこ あめのほあかり の みこと)
- 天照国照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかり)
- 天火明命(あめのほあかりのみこと)
- 彦火明命
- 膽杵磯丹杵穂命
- 天照御魂神
- あまてらす・にぎはやひ(ホツマツタヱの言い伝え)
物部氏の祖神であり、十種神宝と鎮魂法を授かり降臨された神です。
ニギハヤヒ命より「布瑠部の神辞」として伝えられた十種神宝と布瑠の言。この十種神宝の御名を、十種神宝大御名として奉唱します。十種神宝の御名を奉唱する鎮魂法では「瀛都鏡、邊都鏡、八握劔、生玉、死返玉、足玉、道返玉、蛇比禮、蜂比禮、品物比禮、布瑠部、由良由良止、布瑠部」と繰り返します。そうすることで神霊の力をいただき、自らの霊魂に力を与え、霊魂のパワーを増大させてくれます。
実際に十種神宝の祓祝詞を奏上してみましょう。長い祝詞から短い祝詞まで用意しました。十種神宝祝詞を奉唱して、自らの霊魂の力を増幅させて人生を豊かに歩んでみてください。
十種神宝の祝詞は、奏上できたでしょうか。祝詞は聞きなれないため、また見慣れないため、奏上するのがとても大変です。そこで、十種神宝の祝詞を音声にしました。慣れるまで奉唱し難いかもしれませんが、自らの霊魂に届くまで聞いてみるのも良いと思います。
十種神宝を表す言霊が布瑠の言です。十種神宝祝詞より奏上しやすく、十種神宝を一から十の音にして言霊としています。この布瑠の言を覚えて奉唱してみましょう。
布瑠の言「ひふみよいむなやここのたり、ふるべ、ゆらゆらと、ふるべ」
布瑠の言「ひとふたみよいつむゆななやここのたり、ふるべ、ゆらゆらと、ふるべ」
十種神宝とともに授けられたのが鎮魂神法です。ニギハヤヒ命が天皇家に伝えたとされ、神道で重んじられてきた行法です。鎮魂法に用いられる「十種神宝祓詞」は、奈良の石上神宮に伝承されています。
47の清音のみで奉唱される「ひふみの祓詞」も鎮魂法で用いられます。「神霊を慰め万の災いをして幸いにかえさずということなし」といわれ、古来より、このひふみの祓詞を奉唱すれば災いや厄が幸に転換されると信じられてきました。ヒフミの神歌とも言われています。47柱の言霊と除災招福、鎮魂神の法などに用いられている重要な神咒です。
神祇伯家秘伝の古神咒で五大神咒とも言われています。
- 【ト】水
- 【ホ】火
- 【カミ】木
- 【エミ】金
- 【タメ】土
この五元の神々を讃えた言霊であり、一切の災いや罪穢れを祓い、福をもたらす詞です。